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玉葱とかけて先物と解く、その心は・・・

玉葱価格に翻弄される国*1があるそうな。時期*2を逸してしまったが、「先物悪玉論」について触れたい。

*3

2008年6月のCNN記事*4によると、米規制当局は投機家の活動が、資源や食料品価格を乱高下させると見て調査に乗り出した。商品先物取引で唯一禁止されているのは球根(かつての悪名高いバブルのためか?)だけであったが、トレーダーが不当に玉葱価格を操作しているとの生産者団体のロビーイング活動が功を奏し、当該取引は禁止された。しかし、当の取引が禁止されたにも関わらず、玉葱価格のボラティリティはおさまらず、石油といった商品の値動きと比較すると、その値動きは際立つ。2006年からの2年間で石油価格は100%、コーンは300%上昇しているが、玉葱価格は驚くべきことに2006年10月から翌年4月までの短期間で400%まで急騰したそうだ。上記グラフは直近の玉葱価格。

この問題に関連して、複数専門家が調査を行っている。明らかとなったのは、先物市場の存在は必ずしもボラティリティを高めるわけではないという皮肉な研究成果だった*5。最近の調査*6においても論調は変わっていない模様。今年の夏頃、巨大銀行が現物市場に乗り出し、関係者から煙たがられている旨報じられたのは記憶に新しいが*7、彼らは効率的だとされる市場と対峙するのを諦めたのか。*(歴史的に、商品市場においては買占め等によりその限りではなかった)

打って変わって、日本においても人気を博するレバレッジETF*8。今度はこちらの商品が市場を過度に振り回すとして、一部から糾弾されている。手を変え品を変えである。世の中は博識な者がいるおかげで、こちらの研究*9についても着手済みだ。恐らく本邦では近いうちに、この話題で市場関係者と専門家筋(数さんの次は池信さんあたり?)がTweetプロレスを興行するのだろう。トピックが変わるがこちら*10も類似か、正にteenage sex。

そろそろ冒頭の謎掛けの答えあわせに移るが、玉葱と先物それぞれが人泣かせということだ。第一に後者について、烏合の衆がピーチクパーチクつばぜり合ったところで骨折り損。きっと正しい解答には近づけない。そもそも、『サラリーマンの悩みのほとんどにはすでに学問的な「答え」が出ている 』と題する書籍*11が販売されているのだから*マーケットに限らず、先進分野を除く問題群はすでに掘り尽くされているのかもしれない。(*本書を読んだわけではないが、著者のその他執筆タイトルを眺めると信憑性に疑いあり)第二に、理論が真理に迫ったとしても、それだけで凍死家は市場に必ずしも勝てない運命にあるということだ。